ほぼ予定通り、美濃戸口を出発しました。風邪が未だに完治していませんでしたが体調も特に落ち着いていて、雪の中の山行を楽しめました。ただ美濃戸小屋でゆっくりしすぎて到着が遅れてしまい全行程の三分の二ほどのところで暗くなってしまい、ヘッドランプを着用。テントを張る予定の行者小屋に着くころには6時をまわって7時近くになっていました。慌ててテントを張って食事を作りました。一日目の食事は豚汁とご飯。寒い中で食べる豚汁はとても暖かくおいしかったです。しかし、夏用のテントで風の遮断率が悪く、夜間の山行で疲労が溜まっていた事もあって一日目は行者小屋で泊まることになりました。冬のテント生活も楽しみだったのですがこういう風に山小屋で泊まるのも初めてだったので新鮮で良かったです。
前日の疲れもあり、少し寝坊。朝食にうどんを食べ、予定よりも少し遅れて行者小屋を出発しました。朝から天候も良く、雲ひとつ無い絶好の天気に恵まれました。予定では阿弥陀岳を先に往復する予定だったのですが、先に赤岳登頂を目指しました。途中、強風にあおられるところが一箇所あったものの無事に頂上に到着。頂上の小屋で一休みしました。朝からの快晴も続いて、辺りを一望する事ができ、美しい富士山を拝む事ができました。その後阿弥陀岳の登頂を始めました。赤岳の登頂のときとは変わって岩場を登っていくような道で、夏に上った岩場とはまた違った楽しみがありました。頂上についたところで富士山をバックに写真を撮りました。一休みしたあと下山。前日とは違って三時すぎには帰ってくる事ができましたので余裕を持って夕食の準備にとりかかることができました。メインディッシュは吉村さんに持ってきていただいたビーフシチュー。とてもおいしゅうございました。そののちゆっくりと今日の山行の成功を祝いながら、談笑。それが油断だったのかもしれません。さてやかんでお湯を沸かそうかというところで、生ガスが出たのか、コンロの火が急に大きくなり兵頭さんの衣服に引火。続いてテント炎上...。幸い、大事に至る事はなく、兵頭さんも軽い火傷ですんだようです。ぼくはというと逃げ遅れて酸欠。テントを失った我ら一行は仕方なく前日と同じく行者小屋に泊まることになりました。小屋のお姉さんに「初めから泊まっていればテントも燃えずにずんだのにね」などと痛いところをつかれるものの、もうすでにあとのまつり。気を取り直してその日も暖かいふとんで眠りました。


前日のこともあったので行動の予定を変更。今日は予定通りの山行を終えたのち、少し無理してでも下まで下山するという事になりました。そういうことでとりあえず朝食のラーメンを食べたのち、出発しました。前日同様、天候に恵まれたのですが思いのほか風が強い一日になりました。横から台風なみの強い風に殴られ、ときにはピッケルにしがみついてじっとしていないと飛ばされてしまうようなこともありました。岩陰を縫うようにして風を避けながら進み、横岳頂上に到着、そこで軽く昼食をとりました。その後、硫黄岳に向かったのですが、周りに岩などの障害物が無く、強風が直接たたきつけてくるような道が続きました。吹き荒れる暴風の中、なんとか硫黄岳に到着。その時点でかなり予定から遅れていました。その後急いで赤岳鉱泉まで下り、なるべく昼ごろには着きたかったのですが、行者小屋に着くころには15時になっていました。部分的に燃えて穴の開いたテントを片付けてから下山。美濃戸の駐車場についたころには20時近くになり、またもやヘッドランプをつけての夜間での山行となりました。今日の山行は12時間に及ぶ長い道のりとなりました。その日は雪線に泊まりました。

