
ますます天気が悪くなるそうなので現役・OBともに下山することとなった。雨の中の撤収となったが、僕の指示に問題があり、テント撤収が最後になってしまい、後で塩見さんから、まずは共同装備からしまわなあかんのだよ、と注意された。
時間がたつにつれ雨は激しくなり、土砂降りの中上高地まで下り、その後、バスも予約なしでもあっけなく乗れ、釜トンネルで油がまき散らかされて一時通行止めになりバスの出発が遅れるというアクシデントもあったが、無事22:00過ぎ大阪に着いた。
澤真平(理学部地球学科2年生)
今回の春山は岳沢に行きました。僕は新人の和田君を連れて2日目からの参加となりました。3日目は天気が悪くなり、天狗のコルまでの登頂。4日目も雨が降ったためあえなく予定を早めて下山しました。今回の反省点はやはり体力の低下。最近はますます体が衰えていきます。腰も治らないし、年ですか。
関智弘(法学部法学科3年生)
正直、こんなに充実したゴールデンウィークを送れたのは、久しぶりだった気がする。何といっても、やはり奥穂のことが一番忘れられない。とにかく、きつくてきつくてたまらなかった。頂上目前では、風に吹かれてフラフラしたほどだ。せっかく頂上についても、うれしいのはうれしいのだが、それを実感する余裕が心になかった。でも、行動食と水のうまさは格別だった。帰りになっても、恐い所がたくさんあった。岩のルートは、登る時に足がガタガタと震えていた。恐怖か疲れか、もはや分からなかった。テントに戻った時は、とにかくホッとした。待っていた澤君や和田君を見たら、帰ってこれたんだなあと実感できた。足は、ずるむけになるし、膝も痛かったし、苦しかったし、でもとっても楽しかったなあ。また、早く山に行きたいなあ。
和田典之(経済学部経済学科1年生)
そうですね、感想としては突然このような本格的な登山をすることになって不安も少しあったんですけど、無事に終ってよかったです。上まで登れなくて残念だったねとかなり言われたんですけど、初回だったんで自分としてはまずまず納得しています。
塩見修平(大学院理学研究科M1)
僕は大学学部時の4年間、信州の山を楽しんできましたが、どんだけがんばっても、その4年間ではしたくてもできなかった高度な山を、最初の新人山行でしてしまうこの山岳部のレベルの高さに、正直驚きました。驚くとともに、これでいいのかという疑問もわきました。今回の5月山の感想は、今後の山岳部を考えて、良かったと思ったところよりも、失礼かもしれませんが、あえておかしいなと感じたところを書いてみます。
1.計画段階
計画自体を現役の部員自身もくわしく知らないということ。計画はOBまかせであるということ。
2.山行きそのもの
どれくらい体力があるのかということを一切知らずに、新人をあのレベルの山にいきなり行かすということ。結果が、良かったからいいものの、もしものことがあれば・・・。
3.全体をとおして
OBさんたちの面倒見の良さは、非常にありがたいし、OBさんたちの力があったからこそ、あのようなすばらしい経験ができたと思います。しかし、現役部員にとっては、OBさんたちの力があまりにもすごいために、それに甘えてしまっているという一面もあります。この5月山を振り返ってみると、OBさんたちに連れて行ってもらったという感じが残ります。登山の楽しさのひとつには、みんなで計画を立て、その計画をみんなで成し遂げるという達成感が重要なのであって、どこどこのピークに立つということ自体が目的ではないはずです。そういった意味では、連れて行ってもらっただけという現役部員としては、達成感が得られないで不完全燃焼だったように思います。また、このような形での登山が続くと、先輩から後輩へと山の経験や技術、知識を伝えることができない状況になるのではないでしょうか。なぜなら、その先輩もOBさんたちに甘えていたために、OBさんたちなしでは、計画すらろくに立てられないという状況になりかねないからです。面倒見のいいOBさんたちがいる時ならともかく、これから何十年と続くだろう山岳部のことを考えると、決していい状況とはいえないように思いました。
4.現役部員の反省すべき点
OBさんの与えられた課題をこなすという受身の態勢で山に登っている点。登山というのは、能動的になってこそ充実したものになるのではないでしょうか。
5. 1〜4を踏まえた上で今後の山岳部の理想像
山に登る主体は、現役部員たちであるということを自覚し、部員が能動的に山に登る部になるということです。その上で必要な技術、経験が求められる登山をするなら、層の厚いOBさんたちの協力をお願いするという形はいかがでしょうか。